クレオパトラが登場する映像作品①「ROME」

今回は題名のとおり、クレオパトラが登場する作品を紹介します。

トップバッターはこちら、「ROME」というドラマ(2005年)。

 

もうほんとに!!このドラマは面白すぎる!!観始めたらしばらく寝不足を覚悟しなければいけない。「ゲームオブスローンズ(GTO)」で有名なHBOという会社が作っているだけあって、先が読めない展開(歴史なのに…)、超リアルな世界観、激しい人間関係…ゲースロ好きな人はきっと好きなはず。


2シーズン合計22話なので、比較的気軽に観やすいと思う。アマゾンプライムで以前追加費用なしで視聴できたが、今は有料。ほかにはU-NEXTで見放題になっている。


内容としては、ローマの堅物軍人ヴォレヌスとその部下で喧嘩っぱやいプッロというメイン主人公2人が、激動のローマを生き抜くストーリー。誰もが知っているカエサルのルビコン河越え、暗殺、そしてアントニウス&クレオパトラ対オクタヴィアヌスの戦い…などなど、歴史の名場面にひょっこり二人が居合わせるのだ。

(トム・ハンクスが演じた『フォレストガンプ』的な感じ)

https://www.hbo.com/rome/cast-and-crew より

このドラマに登場する魅力的なキャラクターを少しご紹介。

カエサルカリスマ性。威厳。冷徹な面と寛大な面。THIS IS 偉人って感じ。演じているキアラン・ハインズさんは、ゲースロでもマンスという部族のリーダー的な役をしていましたが、ほんとにこんな人がいたらついてっちゃうな~と思う。私の中のカエサル像は完全にこの人!あとちょっと私のお父さんに似てる(顔が)。

クレオパトラ…ただの黒髪おかっぱ褐色のエキゾチックな女王ではない。ジャンキーでぶっ飛んでて度胸があって、国と子を愛する一面もあり、でもやっぱり怖いものは怖い!そんな人間味あふれる新しいクレオパトラだ。リンゼイ・マーシャルさんがかわいい。ほんとかわいい。非常にチャーミングである。

アントニウス…ひたすら女にだらしない、でも交渉(脅し)がめちゃくちゃうまい、カエサルの右腕。私の中のアントニウス像もすっかりこのアントニウスになっちゃった。欲を言えばクレオパトラに溺れ堕落しきった姿になる過程とか、もっとじっくりみたかった。

ブルータス志も家柄も立派なんだけど、なんかこう、いまいち冴えない…。そしてカエサルとの小さなすれ違いからあの出来事につながってしまう…そんななんとも煮え切らない姿をトビアス・メンジーズさん(この方もゲースロ出てた!)が見事に演じている。普通は悪者扱いだけど、このドラマではそうは見えなかった。お母さんのセルウィリアが怖い。

オクタヴィアヌス…幼少期から賢すぎて怖いんだけど、成人してサイモン・ウッズさんが演じるようになるともっと怖い。この人に問い詰められたらほんと怖い。はまり役すぎる。

アティア…オクタヴィアヌスの母。史実では非常に謙虚な女性だったらしいが、謙虚という言葉が一番合わなそうな激女に描かれている。息子オクタヴィアヌスに、あんた風俗行って男になってきなさい!なんて言ってる。私は絶対言えないよ…。ころころと権力者が変わるローマで生き抜くために、あの手この手を尽くしている。狡猾で強気な女性だが、愛人関係だったアントニウスを一途に思う一面もあったりする。最終回、オクタヴィアヌスの妻とのやりとりの場面が本当に爽快。


主人公2人は、カエサルの「ガリア戦記」に出てくる人物がモデルだそうだが、フィクションらしい。この2人の絆には何度も胸がいっぱいになりました。

斬新なクレオパトラと激動のローマを楽しめるこの作品、すごくお勧めです。


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